麻婆豆腐や炒め料理の香ばしい香りが漂う中国料理レストランの厨房(ちゅうぼう)で1人、くるくる回ってノールックで調味料を加え、鍋と鍋の間を反復横跳びして調理するシェフがいる。
店内は満席。店の前には行列。注文が次々入る中、1分1秒を惜しんで忙しく鍋を振るう。
甲府市の中国料理店「中華ごはん かんざし」代表を務める料理人の山下潤さん(48)。炒め物は1分半で仕上げる。靴は滑り止め付き。「ノンストップ高速中華」の理由は、世界の一流の味を味わってもらうためだ。
銀座の高級レストランで修業後 チェーン店の厨房でバイト
かんざしは、世界チェーンの…